一冊の本 〜印のついた日に〜
詞・曲 山本斉
昨日でまた一冊の本を書き終わり 今日一日はゆっくりと立ち止まり
過ぎていった時に思いをはせる
流れていく毎日に節目をつけて ずっと続いていくこの道の先に向けて
明日からまた旅に出かける
数え切れないほど重ねられてきた昨日
時には壊れ時には叶えられてきた希望
今夜一晩はその中で眠り
明日からまた夢を見よう
初めて太陽を見たときから 初めて呼吸をしたときから
ずっと変わらず続いているもの
光の元へと飛び出したとき 母親の命のかけらを持ち出したとき
今でも変わらず聞こえているもの
今でも変わらず流れている血液
今でも変わることなく打ち続ける鼓動
どうかもっと優しい人になれますように
本を一冊一冊積み重ねるほど
たくさんの靴を履きつぶしてたくさんの地図を旅して
たくさんのカレンダーをめくりたくさんの日々を愛して
人々はやって来て人々は去り
生まれた頃のままの炎に燃えて 高く高くそびえるいくつもの山脈をこえて
残ったものはかけがえのないものばかり
大切な人たちをその胸に抱いて はるか彼方の目の前にある未来へ
365のページを書き記そう 明日から新しい日記を開いて
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